米債務上限3カ月延長合意
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- 2017.09.07
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昨日トランプ大統領は、債務上限3カ月引き上げと政府機関閉鎖、災害救済措置で共和党・民主党の指導部と合意。
ハリケーン「ハービー」による甚大な被害に対する迅速な救済と、過去最大勢力とされるハリケーン「イルマ」が迫ってきている事から、米議会も一時休戦のような延長合意。しかし、債務上限についての猶予は3カ月しかなく、時間的にも厳しい交渉が続けられていくことになります。年末ごろに再びこの問題が蒸し返されるのは必至です。
そして昨日、フィッシャーFRB副議長が10月に辞任するとの発表。辞任は個人的な理由としていますが、トランプ大統領の金融規制緩和について批判的な立場を取っていた事もあり、辞任者が相次ぐトランプ大統領の求心力低下に懸念が強まります。
市場は米債務上限延長合意を好感し、リスク回避一服。
ドル・米金利下落も止まったことで、ここまで急騰を続けていた貴金属は一服。ただ、9/9に北朝鮮重要日が控えている事もあり調整は限定的です。
今夜はECB理事会。今回の理事会で出口戦略への転換が発表されるのではないかとの観測もありましたが、現状はややトーンダウン。それでもサプライズを好むドラギ総裁だけに注意が必要です。