米中首脳会談のさなかに米シリア攻撃
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- 2017.04.07
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昨日発表された米新規失業保険申請件数は市場予想を上回る改善。前日のADP雇用統計と合わせ、週末の米雇用統計での上振れ期待が高まっていますが、市場の反応としては米中首脳会談と米雇用統計を見極めてからとの慎重姿勢から動きは限定的です。
そして、先程、米軍がシリアに巡航ミサイルを発射したとの報道が出ました。先日シリア・アサド政権が禁止兵器である化学兵器を使用したとこで、米国の対応が注目されていましたが、早速トランプ政権は行動に出ました。
米中首脳会談で北朝鮮問題が話し合われているさなか、米国の矛先は北朝鮮ではなくシリアに向かいました。今の米軍に戦線を拡大する余力は少ないと見られ、これで北朝鮮への先制攻撃は遠のいたと思われます。ただ、行動原理に一貫性がないのがトランプ大統領。北朝鮮が核実験などの挑発行動をそれでも続けるとなれば、軍事行動に出る可能性も否定できません。
貴金属は地政学的リスクに敏感に反応。金は一気に15ドル以上の急騰をみせ、現在1260ドル台後半。相場は間違いなく荒れてきます。