米中貿易摩擦への懸念から右往左往
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- 2018.04.05
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米政府が中国の知的財産権侵害に対する制裁として、1300品目に追加関税を課す案を発表。これに対し中国政府は米国から輸入する106品目に25%の関税を課す報復案を示しました。
報復の連鎖が続く状態を市場は嫌気しリスクオフが進みましたが、米時間に入りロス米商務長官やカドロー米国家経済会議院長といった要人から、対中貿易問題については両国間で協議を進めていくとの発言がでたことから、過度な貿易戦争への懸念は後退することとなっています。
NYダウは上下しながらも、引けにかけて値を戻し230ドル高。
逆に金は安全資産として買われ、一時1340ドル後半まで値を上げましたが、貿易戦争への懸念一服で1330ドル前半まで反落。一方で、為替は円安に振れ、国内貴金属価格をフォローしています。
米中貿易摩擦への懸念から市場は揺さぶられる展開となっていますが、両国ともこのまま泥沼のような報復合戦に陥るつもりはなく、協議により落としどころを探していくことになると思います。しかし、突如暴発するトランプ大統領からの横やりという不確定要素が怖いですね。
尚、昨日発表されたADP雇用統計は市場予想を上回る24万1000人増となっており、週末の米雇用統計への期待感も高まっています。
天気マークの説明
- 1.強基調・上昇
- 2.横ばい・もみ合い
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- 4.急騰・急上昇
- 5.急落・急下落
- 6.ジリ高(市況:好調)
- 7.ジリ安(市況:好調)
- 8.ジリ高(市況:低調)
- 9.ジリ安(市況:低調)