突如の急落
- UPDATE
- 2012.11.29
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ギリシャ支援が決定したことで、市場の関心は米財政の崖に移っています。
オバマ大統領は再任したものの、議会は共和党が過半数を占めるねじれ状態の米国。基本的には混乱回避のために早期の財政の崖問題解決で一致しているはずですが、それぞれの思惑もあり簡単にはお互い妥協できません。
市場としてはやや楽観的な見方が強かったものの、ギリシャが落ち着き改めて米国を見れば、交渉に進展はなし。にわかに警戒感が高まっています。
そして、解決したかに思われたギリシャ問題も、今回決まった追加緊縮策をギリシャが実行できるのかが疑問視されています。まあ、最終的には離脱しかないでしょうが…。
市場に不透明感が高まったことでリスクオフ相場。
貴金属も下落ですが、金はNY8:20に1735ドルから一気に1705ドルまで約30ドルの急落。ファンドの大量売りから誤発注、システムエラー等の憶測が飛び交う異常事態となりました。その後は1,720ドル付近まで値を戻し、落ち着いた値動きをしています。
これで週末の大幅上昇分が飛びました。薄商いの間隙を突くような上昇だっただけに持続力がなかったとも取れます。
ここからが金の正念場です。