突如のギリシャ合意
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- 2015.07.14
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夜を徹して行われていたユーロ圏首脳会議でギリシャへの金融支援が合意に至りました。
期限としていた12日までにまとまらず、15日か20日までもつれるかと思いきや、突如合意に至るというまさに欧州劇場。
ただし、支援への条件として15日までに一部の財政改革を法制化することとしています。
ギリシャ議会での承認に加え、支援国側も自国での承認を取り付ける必要はありますが、ひとまずギリシャのユーロ離脱は避けられました。
市場はギリシャ支援合意を受けたリスクオンでドルが急騰。
また、ギリシャリスクが後退したことで米利上げが最注目課題となります。比較的早期にギリシャ問題が片付いたため、9月米利上げの可能性も再浮上してきているようです。もう一つの問題である中国株安がこのまま沈静化すれば、外的要因はクリアになります。
一方、ギリシャ支援合意で安全資産としての魅力後退に加え、米利上げ観測+ドル高で圧迫された貴金属。金は一時1150ドル付近まで急落しましたが、そこから切り返し前日比で小幅安まで戻しています。為替も123円台半ばまで円安に動いていることもあり、思ったより影響は軽微のようです。