相場天気予報MARKET FORECAST

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神経質な相場

UPDATE
2012.08.21
GATEGORY

米雇用統計を受けたアジア市場は、NY市場の急激なリスク回避の流れを受け全面安の展開。
日経平均は8200円台と年初来安値更新し、TOPXに至ってはリーマンショック後も下回り、29年ぶりとなる安値水準。代表的日本企業とされたソニーも32年ぶりとなる3ケタ999円を付けるなど壊滅状態です。
日本と同じく世界的にリーマン後の安値をつけている国は、欧州危機の根源となっているギリシャ・スペインなど。さすがにギリシャ・スペインと日本が同列とするのは行き過ぎです。円が強くなりすぎていることも原因ですが、大いに疑問を感じます。


強い円はついに78円割れもおこしましたが、未だ日銀に動きはありません。前回までの日本の単独介入に非難が強かったことや、米国だけでなく欧州・中国にも追加緩和の噂のある状況では虎の子の手段は打ちづらいのでしょう。また、何らかの手を打っても、他国の策の前にはノーインパクトで終わる可能性も否定できません。覆面介入による現状維持が精一杯かもしれませんね。


週末急騰した貴金属は上げすぎた反動もあり、やや軟調に推移しています。
今回の米雇用統計はほとんど材料視されないと考えていたところでのショッキングな数字ということで、必要以上に市場が反応した嫌いもあります。特に金に関しては値が飛びすぎましたので、落ち着くまでしばらく時間が必要でしょう。ここで1650ドルも上抜いていくようなら本格的な底入れと取れます。逆に追加緩和期待が遠のけば再び1530ドルの底を試す危険性もあります。
市場は神経質になっており、今週もボラリティの大きな相場となるでしょう。

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