祝日明け 往って来いの市場
- UPDATE
- 2013.03.21
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キプロス問題とFOMCというイベントを前に、春分の日で祝日だった日本。
祝日明けの本日の市場は大きく動いているかと思っていましたが、貴金属市場はほとんど変化なし。しかし、19日夜間から本日までの値動きを確認すると、非常の荒い値動きとなっています。
金は19日夜間に約15ドル高騰し、一時1616ドルまで上昇。その後やや値を落ち着けています。それ以上に激しかったのはプラチナ。しかし値動きは対照的です。金とは逆に19日夜間に約30ドルの急落後、20日NY時間に持ち直し1580ドルまで値を戻す、正に「往って来い」の相場。
市場の緊張と緩和による値動きです。
改めてキプロス問題とFOMCを振り返ります。
キプロスでは預金課税を同国議会が反対多数で否決。当然否決すれば支援を受けることは出来ません。今後もこの問題を巡る協議は続き、事態の泥沼化が懸念されるところです。
FOMCでは資産買い入れプログラムの継続を表明。従来のスタンスの再確認であり、特別材料視することはありません。
ドル建て貴金属価格は往って来いでしたが、為替では円が再び96円。為替の分、国内価格はプラス。本日、黒田氏が日銀総裁に就任。新体制下で緊急会合が開かれ、追加緩和が前倒しで行われるとの見方もあります。未だ方向性はありませんが、動きが出始めた市場です。