石油減産合意のサプライズ
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- 2016.09.29
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昨日はイエレンFRB議長の議会証言があり、雇用は着実に増加の見通しで、重大なリスクがなければ年内の利上げが求められるというのがFRBのコンセンサスと発言。ただし、利上げ時期についてのタイムテーブルはないとも述べています。
この発言内容自体に驚きはありませんが、改めてイエレンFRB議長年内利上げに意欲を示したことはドル高要因。貴金属は下落することとなりました。
しかし、この後にサプライズ発生。
OPECが2008年以来初めて石油生産量を減らすことで合意。
今回の会合では、増産凍結の話し合いがメインで、これも見送りになる可能性が高いと思われていた所に、増産凍結を飛び越した減産に合意が得られたというサプライズ。ここまで強固な姿勢を崩さなかったサウジアラビアの大方向転換があったといわれますが、まさに原油市場の潮目が変わる歴史的合意となるでしょう。サウジアラビアは相当追い込まれていたんでしょうね…。
詳細な内容は不明ですが、サプライズのインパクトも加わり原油相場は急騰。
原油市場の低迷打破は商品市場全体の押し上げにつながります。貴金属も景気連動性の高い白金系がすぐに急騰反応しています。今のところ金は出遅れていますが、その恩恵は必ず巡ってくるでしょう。