白金相場
- UPDATE
- 2018.03.26
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米格付け会社ムーディズが南アフリカの格付けを発表し、結果はBaa3と格付けは据え置かれましたが、見通しはネガティブから安定的に引き上げ。
ズマ大統領の辞任からラマポーザ大統領に体制が変わり、その評価が問われていましたが、ひとまずポジティブな結果となったようです。これで南ア・ランドが買われ、白金系(プラチナ・パラジウム)は上昇という流れがセオリーなのですが、足元のリスク回避が強く、景気連動商品である白金系を積極的に買いに行きにくい状況。ひとまず株価の下落に歯止めがかかれば白金系にとってチャンス到来となりそうです。
このところプラチナの価格についての見通しを尋ねられることが多いです。
金がプラチナを追い越し、高い値位置にある金とのバランスから考えれば、今のプラチナ価格はバーゲンプライスにも見えます。しかし、その価格差の反転はほぼ常態化し、プラチナは1000ドルを超えるのがやっとの状態が約3年続いています。
プラチナ安の原因は供給の7割を占める南ア・ランド安と、需要の面からは排ガス規制による電気自動車への移行加速とディーゼル車の排除が大きな要因です。
ランド安が落ち着き、電気自動車への切り替えに問題が出るようであれば再浮上の目が出ます。また、供給不足からプラチナ価格を追い越しているパラジウムについても、このまま高止まりするようであればプラチナへの代替が進むと言われています。
結論としては、プラチナの底値は限定的ですが、反発するにしてもしばらく時間が必要という事になると思います。長期的な保有を前提なら買い場なのでしょうね。
天気マークの説明
- 1.強基調・上昇
- 2.横ばい・もみ合い
- 3.弱基調・下降
- 4.急騰・急上昇
- 5.急落・急下落
- 6.ジリ高(市況:好調)
- 7.ジリ安(市況:好調)
- 8.ジリ高(市況:低調)
- 9.ジリ安(市況:低調)