理解しにくい相場
- UPDATE
- 2012.12.20
- GATEGORY
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昨日は進展が期待されていた財政の崖協議が再び暗礁に乗り上げたことでリスク回避相場。
このところ上げ続けていた株も一旦調整。
そして、安全資産プレミアムが剥落したことで売られたといわれた貴金属は、再びリスク回避資産として評価されるのかと思えば上昇することなく横ばい。一昨日の急落に対する切り返しもなく、銀に至っては一段安となっています。
わかりにくい相場となってきました。ドルやユーロの動きとの相関性はなく、ニュースに対しての反応もイレギュラー。ファンドの思惑次第の相場に見えます。
欧米のトレーダーは既にクリスマス気分であり、参加者も少ないことで相場の動きが混迷しています。現在の世界情勢から考えると、この値位置は明らかに低く思えますね。
値頃感はありますが、理解しにくい相場に踏み込むのは勇気がいります。
さて、日本における一大イベントである日銀金融政策決定会合が本日終了しました。
結果は資産買い入れ基金を10兆円増額という追加金融緩和。しかし、物価目標を2%に引き上げは見送られました。
白川総裁にしてはよくやったと思える内容です。市場の期待は裏切りませんでしたが、予想を超えたものではありません。市場の反応はどうなるのでしょうか?