焦点はデフォルトからグレグジットへ
- UPDATE
- 2015.07.01
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結局ギリシャは、6/30期限のIMFに対する債務返済を行えませんでした。
しかし、現時点ではデフォルト宣告されておらず、EUとの支援協議も継続されている不可思議な状況。
ギリシャはIMFに対し返済期限の延長を要請し、IMFはこれを検討するとの事。EUに対しても2年の支援延長と債務再編を求め、新たな融資を認めてもらえば国民投票に関する政府方針の変更もあり得るとしています。
この期に及んでも要求を続けるギリシャに市場もウンザリムードですが、中国・ロシアがギリシャに介入する動きを見せているため、EUとしては簡単に見放すことが出来ません。
ことの本質として、ギリシャデフォルトはさほど恐れるほどの事ではなく、ここに至って問題とされているのはグレグジット(ギリシャのユーロ離脱)。EUにとっては軍事的要所を手放すだけではなく、ユーロ離脱の前例を作ってしまう事により、南欧だけでなく英国の離脱まで誘発してしまう可能性があるという恐るべき事態です。
本日もユーログループは電話会議にてギリシャ支援協議を行います。グレグジットを嫌い、最終的には何らかの支援で決着するという見方が強まっています。
一方、ギリシャの混乱を横目に9月利上げ観測が強まる米国。独立記念日が重なっている関係で、注目の雇用統計は7/2に発表されます。現状の経済指標をみるにつけ、大きな減速は考えづらいところ。
貴金属はついに金が1170ドルを割れました。円高傾向も続いており、底値探りの状態です。