激しい動きが続く市場
- UPDATE
- 2015.02.13
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昨日も激しい動きとなりました。
先ずは欧州情勢。
ギリシャ債務問題を巡っての協議はこの日も合意には至らず、16日の会合に持ち越し。チプラス・ギリシャ首相は16日に合意できると発言していますが、EUとの溝は大きく、最終的な結論までたどり着くのか未だ不透明な状態。
仮に16日に合意に至らなければ、2月末期限となっている現行の支援枠組みが停止し、ギリシャデフォルトが現実味を増します。ギリシャの危険な駆け引きが続きます。
欧州におけるもう一つの懸念材料であったウクライナ情勢は、長時間にわたる4か国会談の結果、停戦で合意。はっきりとしない部分も多く、以前の停戦合意と同様に、どこまで実効性があるのか疑問視されますが、協議がまとまったのは朗報でしょう。
貴金属とってギリシャリスクが残っていることは安全資産プレミアムでプラス材料。逆にウクライナの停戦合意はマイナス材料となります。
また、米経済指数も弱かった為、ドル高も一服。前日の急落に対する自律反発も踏まえ、それなりの上昇となるかと思いましたが、前日とほぼ変わらない値位置でした。
米利上げ時期前倒し観測からのダメージは未だ抜けきりません。そろそろ反発に転じてもおかしくない水準ではありますが…・。底値を早く確認したいところです。
前日のドル建て貴金属価格の下落をフォローしていた為替でしたが、この日は円高に振れたことで国内価格も下落。
円高の切掛けはブルームバーグの「現段階で一段の追加緩和を行う事は日本経済にとってむしろ逆効果になるとの見方が日銀内で浮上している」という内容の記事。120円から一瞬で118円台半ばまで値が飛びました。この記事は日銀・政府によって計られたものだったのかは不明ですが、関係者がこれ以上の急速な円安を望んでいないことは明らか。これにより円高が行き過ぎれば発言内容を否定すればよいだけの話。やはり為替は怖いですね