混沌とした状況
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- 2014.02.09
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1月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比11万3000人増と市場予想18万5000人を大幅に下回り、上方修正が期待された12月雇用統計もわずか1000人増の修正のみ。一方で失業率は5年振りとなる6.6%に低下。
数字だけを見れば前回の雇用統計と同様にネガティブサプライズですが、市場に大きな動揺なく、逆に米株価は上昇しています。天候要因による一時的な数字のブレと割り切っているような雰囲気があります。
また、労働参加率の問題はさておき、失業率も目標の6.5%に肉薄したことも注目です。6.5%を達成してもすぐに利上げはしないと明言しているFRBですが、もう一段踏み込んだ対応(フォワードガイダンスの修正)が求められるでしょう。
失望を誘う米雇用統計の結果を、何とか飲み込んだ市場ですが、難題が山積み。
2/7に米債務上限が期限を越えています。デフォルトリミットは2/27。
景気回復の勢いに疑問符がついてきた米国に債務上限問題も加わりました。
新興国不安もくすぶったまま、明日からシャドーバンク問題を抱える中国も市場に復帰。
混沌とした状況が続きます。