波乱要因は山積み
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- 2013.09.16
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明日からのFOMCを控え、市場の緊張は高まっています。
貴金属はFOMCを前に大きな調整を強いられました。金は1400ドルの攻防戦から1300ドル付近まで戦線後退。株価があまり変化のない中、金融緩和の影響が一番大きいと思われる貴金属は翻弄されています。
また、シリアへの米軍事介入の可能性が大きく後退したこともマイナス材料でした。シリアはロシアからの化学兵器放棄提案を受け入れ、米国もロシアとシリア化学兵器廃棄に向けた枠組みで合意。アサド政権継続への道筋もできたことで、シリア側も歓迎しています。
武力行使を良い事であるとは思いませんが、今回の米国の弱腰対応が後々禍根を残すことにならなければよいのですが…。
FOMC後の課題となるであろうバーナンキFRB議長の後任問題に大きな進展がありました。後任レースでリードしていると言われていたサマーズ氏が辞退を発表。イエレン氏の議長就任がこれで確実視される状況になりました。イエレン氏はサマーズ氏に比べより緩和策に積極的だとされ、系統的にもバーナンキの正統後継者といえる人物。市場にとってはプラス材料です。
FRB議長の後任問題が片付いても、米国には債務上限問題が立ちはだかります。そして欧州ではドイツ総選挙が9月22日に予定されています。
波乱要因は山積みです。