死せる孔明、生ける仲達を走らす QE3期待
- UPDATE
- 2012.08.22
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米雇用統計は悪化したものの、QE3を発動するほどショッキングな数字ではなかった為、QE3期待が後退し相場は急落しました。
週末の動きは上記のように解釈されていますが、そもそも先週の上げ相場の要因であるQE3期待の盛り上がりも振り返ってみれば不可解なものでした。ISM製造業景況指数の大幅悪化がありましたが、景気減速感が急に強まったわけでもありません。にもかかわらずなぜかQE3に対する過度な期待が先週は広がっていきました。亡霊のようなQE3の影に右往左往させられる市場です。まるで「死せる孔明、生ける仲達を走らす」というような状況。市場をコントロールしたい勢力にとってQE3は非常に都合のよい道具ですね。
英国のLIBOR問題など、陰謀論もあながち否定できない世の中です。
米国以外では着実に追加金融緩和の波が広がっています。先週のECB・英・中の同時緩和はもっと市場に影響があっても不思議でない事柄です。今までなら間違いなく急騰相場だったでしょう。小出しな金融緩和には最早反応しない不感症のような市場になってきたのでしょうか?
なんとなく違和感を覚える市場です。