正常でない相関性相場は長くは続かない
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- 2013.06.14
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昨日は大混乱の市場も、世界同時株安は米国で食い止めることができました。
米国で昨日発表された小売売上高と新規失業保険申請件数が予想以上の改善。経済指標の改善は量的緩和早期終了を連想させ下げ材料となることもありますが、今回は出口戦略への舵取りは容易ではないとの見方も強まっていることもあり素直に市場は好感。下落相場に何とか歯止めがかかり、ダウは上昇。
本日の日経平均は上昇し、円も昨日付けた93円台から95円台まで反騰しています。
貴金属は景気連動商品である白金系の下落が目立ちますが、ドル建て価格金相場は1480ドル付近で安定しています。今の貴金属はドル建て相場の動きより圧倒的に為替次第ですね。
しかし為替は難しい。米国は経済回復の兆しが見え始め、出口戦略もちらついてきた状態に対し、日本はこれから成長戦略に入るところであり、株式市場も大規模金融緩和以前の相場に逆戻り。追加緩和もささやかれる中で円が一方的に買われるのは道理に合いません。ドル買い円売りになるのが通常です。まあ、黒田日銀になってからの急激な上げ相場に対する強烈なカウンターともいえるのですが…。
いずれにしろこの正常でない相関性の相場は長くは続かないでしょう。修正は近いとみます。