欧米の政局リスク後退 貴金属は続落
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- 2018.02.08
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世界同時株安の余波が残り、株式市場は更なる下落こそ逃れていますが、不安定な状況が続いています。
昨日は、欧米の政局に動きあり。
まず欧州でドイツ大連立交渉が合意に至りました。メルケル首相・与党が大幅に譲歩することで交渉は成立。欧州の大黒柱ともいえるドイツの政治的空白はひとまず解消に向かう事になります。
そして、米国では債務上限問題を巡り、2年間の予算方針を超党派で合意。連邦歳出上限を3000億ドル引き上げることになりました。
政局リスクの低下に加え、ダドリー・NY連銀総裁が「最近の株価の揺れは経済見通しに影響しない」と発言。ドル高要因が重なり急激なドル買いが進み、ドルINDEXは90を一気に越えてきました。尚、米長期金利も上昇。
ドル・米金利高に押された貴金属は続落。金は1330ドルを割り込み一時1310ドルを試す展開となりました。一方、為替はドル高でも円の戻りは鈍く、109円半ば。国内貴金属価格は下向きです。
こうなってくると3月FOMCでの利上げまで厳しい状況が続くかもしれませんね。