欧州問題は解決に向かっているのか?
- UPDATE
- 2012.08.22
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欧州債務問題がスペインで大きく燃え上がろうとしています。
週末にスペイン支援は決定したものの、スペイン・バレンシア州が支援要請し、他の州もこの動きに追随。スペイン地方財政は破たん状態にあることが明らかになりました。
また、スペイン政府はGDP予測を0.5%引き下げ、危機的な状況に油を注いでいます。
ギリシャ問題を未だ解決できないEUで、ギリシャより遥かに大きな財政規模を持つスペインがついに本格的な危機を迎えつつあります。
現在の枠組みではスペインを救済できないことは明らかであり、市場もそれを見越して大きくユーロが売られ、ドルINDEXは急騰し、ユーロ円も11年8カ月ぶりの安値。
8月2日にECB理事会が予定されていますが、理事会を待たず早期の対応が求められています。
ユーロ安によるドル高が商品価格を圧迫し、全体的に軟調。さらに円高も加わり、国内商品相場は急落局面です。今週は目立ったイベントが予定されておらず、市場の注目は米国の追加緩和から再び欧州債務問題に移りました。
問題解決に向け少しは前進しているのでしょうか?
一歩進んで2歩下がる状態?
いいえ、よくて同じ場所で足踏み、悪ければ後退しているように感じます。
トンネルの先はまだまだ見えません。