欧州信用問題と地政学的リスクに支えられる貴金属
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- 2014.07.14
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ポルトガルの信用問題で揺れた週末の市場。
今のところ何とか延焼は食い止めている状況ですが、問題はポルトガルだけでなくギリシャをはじめとする南欧全体が内包しており、どこでいつ問題が噴出してもおかしくありません。ECBの積極的な金融政策にしても問題の先送りにしかならず、根本的な解決に至ることはないでしょう。ユーロという仕組み自体を考え直す必要があると思われます。
欧州信用問題に加え、こちらも燻り続ける地政学的リスク。
イラク・ウクライナは膠着状態ですが、今度はイスラエルがキナ臭くなってきました。ハマスが拠点を置くガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃は激しさを増しています。イスラエル軍が本格的に動けば、他のイスラム諸国が黙っていません。中東全体を揺るがす様な事にならなければよいのですが…。
欧州信用問題と地政学リスクに支えられ堅調な貴金属相場。複数の要因が絡んでの上昇となっているため、簡単には下げそうもありません。
今週は日銀金融政策決定会合とイエレンFRB議長証言。既定路線通りでサプライズはないとの見方。W杯準優勝に終わったアルゼンチンでのデフォルト問題の方が波乱要因かもしれません。