欧州ポジティブサプライズ
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- 2012.08.22
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EUサミットでESM(欧州安定メカニズム)を通じた銀行への直接資本注入に合意し、EU域内の銀行監督をECBに一元化する方針を決定。また、スペイン融資に関しての優先件も放棄しました。
踏み込んだ内容は期待できないとされていた今回の会議で、市場予想を超える危機対策を実現するというポジティブサプライズとなりました。
強固な姿勢であったメルケル独首相は最後の最後に折れましたね。メルケル首相が妥協した理由としては強い金融市場からの外圧と、ドイツ国内での支持率低下という内圧に挟まれたことにあったようです。ただ、ユーロ共同債についての反対のスタンスは変わっていないとのこと。
いずれにしろ行き詰まり感しかなかった欧州危機が、解決に向けやっと1歩踏み出したことを市場は好感を持って受け入れ、相場は急激なリスクオンです。
本日発表された中国PMIも50.2と前月に比べ低下したものの、市場予想49.8は上回っています。週明けも巻き戻し相場が継続しそうです。
貴金属相場も安値からの急騰。金は1560ドルから1600ドルへとステージを戻してきました。ただ、依然BOX圏内の動きに過ぎず、週明け早々に突き抜けることができるかが焦点です。
現時点でトレンドの転換と結論付けるのは早計でしょう。
2012年の後半戦スタートは良い出だしとなりそうです。