欧州はふたを開けてみるまで分からない
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- 2012.10.22
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週末のEU首脳会談でスペイン支援問題に進展がなかったことからリスク回避が鮮明になった市場。
昨日は支援要請を出し渋るスペインでは地方選挙が行われ、ガリシア州ではラホイ首相が所属する与党・国民党が過半数を確保しましたが、独立機運の高いバスク州では民族主義政党が躍進しており安泰な状況ではありません。
一方で、ガリシア州の勝利をもってラホイ首相は緊縮策への支持を得たということで、支援要請に動き出すのではないかとの期待も浮上しています。
毎度のことながら、欧州問題は蓋を開けてみなければわかりません。スペインとしてはギリギリまで交渉を長引かせ、有利な条件を引き出そうとの思惑が強く、早期の決着は難しいでしょう。しかし、不透明感が強くなっている欧州経済や世界経済にとっては、事が長引くほどダメージが大きくなります。
ギリシャもそうでしたが、スペインにも自国の利益だけではなく、大局的な観点での結論を求めたいものです。
尚、貴金属は再び底値を試す展開です。