欧州の混迷深まる
- UPDATE
- 2012.08.22
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昨日は欧州不安が再び高まりました。
予定通りスペインがEUに支援要請。支援を要請したスペインの国内銀行28行が格下げ。
そしてスペインに続き、キプロスも支援を求めました。
キプロス自体は財政規模が小さく、EUにとって問題なく解決できる話ではありますが、このタイミングでの支援要請は想定外。
悪材料が続く欧州では、28日からのEU首脳会議に対しての期待が高まっています。しかし、キーマンのメルケル独首相に態度軟化の気配はありません。ユーロ危機の解決策とされる共同債には明確に反対姿勢を示しています。
ドイツと他のEU諸国との溝は深まってきており、ユーロの存続自体が危ぶまれます。会議でどこまで歩み寄りがみられるのでしょうか?
不安感をあおられた市場は当然リスク回避が強まっています。
株価も下落している中、貴金属は反騰。
安全資産として逃避資金が集まってきました。株の下げに同調して下げなかったところを見ると、底値も限定的に感じます。
突き抜けていく強気材料はありませんが、この水準での値固めは行われているようです。