次はFOMC
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- 2017.06.12
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開票が終わった英総選挙の結果は、メイ首相・保守党が315と改選前の330から大きく議席を減らし、第1党は守ったものの過半数割れとなりました。一方で、最大野党である労働党は261まで議席を増やしています。
必勝の算段があって総選挙に打って出たメイ首相でしたが、あえなく討ち死。責任を取っての辞任も噂されましたが、続投を表明。今後の流れとしては連立政権樹立か閣外協力ということになるようですが、いずれにしろ混乱は必至。
メイ首相の当初の思惑とは逆に、国内の意見集約ができない状態の英国となったことで、EU離脱交渉はさらに困難さを増し、期限までに協議をまとめることが出来ない可能性が高まっています。
英総選挙は困った事態ではありますが、最悪のシナリオであった労働党勝利は避けられ、EU離脱交渉までまだ間があることから一旦消化。その他ECBの金融政策の行方や、ロシアゲート疑惑など諸処の問題もすべてクリアになった訳ではありませんが、ひとまず目先は無難に通過したという感じです。
そして次に控えるのは今週13・14日のFOMC。利上げは確実視されていますが、注目は今後の利上げ政策とバランスシート縮小論議です。欧州と同様に、インフレ率の伸び悩みをどう捉えるのかが焦点となりそうですね。
ビックイベントウィークを通過し、市場はリスクオン。
イベントリスクが解消され、欧州情勢でユーロ安が進みました。
ユーロ安の割にドル高は限定的なのですが、貴金属は改めて利上げが意識され急落。
金は1300ドルに肉薄したところをピークに1270ドル割れ。FOMCが終わるまでは軟調な地合いになると思われます。
非鉄はリスクオンでやや上向きですね。