極端なリスク回避は一服
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- 2015.08.27
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昨日、中国上海株は小幅続落となったものの、日経平均は570円高と世界的な株安の流れを食い止めることに成功。
欧州市場では前日の上昇もあり下落となりましたが、米国では経済指数が改善し、さらにダドリーNY連銀総裁の発言により9月利上げ観測も後退したことでNYダウは619ドル高の急反発。
流石に売られ過ぎていた日米の株が買い戻されたのに対し、中国株は依然当局次第という不透明さが残ります。大きな株価変動の余波がしばらく続く不安定な市場となりそうです。
米国の実経済の堅調さと早期利上げ観測後退で極端なリスク回避から巻き戻しが入りドルは急騰。米国債が売られ金利も上昇したことで、安全資産として買われていた貴金属は一段安となり、金は一時1120ドルを割り込みました。尚、景気連動商品である白金系は株価上昇に連れ高です。
中国当局の突発的な動きには警戒が必要ですが、市場の注目は本日のジャクソンホール。
例年大きな材料が提供される場ですが、今年は主役であるイエレンFRB議長が不参加。しかし、この不安定な状況を収めるべくフィッシャーFRB副議長から何らかのアクションがあっても不思議ではありません。