材料盛り沢山の金曜日
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- 2017.07.29
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材料盛り沢山の金曜日となりました。
昨日発表された第2四半期米GDP速報値は+2.6%と市場予想とほぼ一致。
個人消費がGDPの伸びを牽引し、2009年7月に始まった米景気拡大は戦後最長となる9年目に入ることになります。
前期(第1四半期)の+1.2%から大きく成長率が加速しており、一見問題ないようにも見えますが、これまでの景気回復局面と比べると成長率の伸びは最も低い極めて緩やかな回復状況であり、さらには長期間の回復局面を裏返せばリセッションが近いともみえます。
市場の反応としては、今回のGDPも雇用コスト指数の伸び悩みなどもあり、さほど材料視していないようです。
また、オバマケア改廃法案を何とか上院に持ち込んだトランプ政権でしたが、撤廃の範囲を絞り込んだスキニー・リピールと呼ばれる法案の採択は否決されました。大御所マケイン氏ら3名の共和党員が反対に回るなど、改めてトランプ政権の議会運営能力に落胆させられる結果となっています。
米GDPとオバマケア改廃法案の否決を受け市場はドル売り。
米長期金利も下落し、北朝鮮が深夜にICBMを発射したことから地政学的リスクも加わり貴金属は急騰。ただ、為替も円高に振れており、国内価格に対する影響は相殺されています。
金は1270ドルまで上昇してきました。一度1200ドル近くまで下落して、売り玉を整理したことで上値が軽くなっている印象です。