材料盛りだくさん
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- 2014.09.05
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昨日は材料盛り沢山。
先ずはECB理事会。
ジャクソンホールでドラギ総裁が追加緩和の可能性を発信していましたが、市場は時期尚早との見解。今回はないであろうと油断したところにぶっこんできました。
ECBは主要政策金利を過去最低の0.05%に引き下げ。上限・下限金利も引き下げ、テクニカル的な限界までの利下げを決行。
また、10月からのABS及びカバーボンドを買い入れることも決定。詳細は10月に発表するとの事ですが、3年間で6500億ドルの規模に達する可能性があり、さらに、量的緩和はこれで打ち止めではなく、国債買取まで視野に入っている模様。
まさに大盤振る舞いのECBですが、裏を返せばそれだけユーロ圏の経済が追い込まれているという事。たのみのドイツも頭打ちであり、今後の展望に悲観論が強まります。
一方、ウクライナ停戦に向けての協議は未だまとまっていません。NATOはロシアからの停戦提案を信用しておらず、協議は平行線のまま。ロシアの時間稼ぎにいつまで付き合うのでしょうか?
米国では8月ISM非製造業景況指数が発表され、製造業景況指数に続き大幅改善。ADP雇用統計は20万4000人増と市場予想を下回る結果となっていますが、最低限の20万人はクリアしたためあまり問題視されず。本日の雇用統計も20万人が市場評価の分岐点となるでしょう。
これから本格的な大盤振る舞いに出る欧州。昨日の日銀会合で現状維持は決定しましたが、アベノミクスに加えもう一段のテコ入れが求められる日本。そして、着実な経済回復を背景に来年にも利上げに取り掛かる米国。
現状こんな感じでしょうか?
米国>>>>>>>>>中国>>>>>>日本=欧州
これだけ力関係がはっきりすればドル高が止まらないのも当然の事。ドルは急騰し、ユーロと円は急落。為替は105円台へ。
貴金属もドル高に押され下落し、金は1250ドル台まで後退。値頃感があるところまで来ましたが、今夜の米雇用統計次第ではさらなる下落も予想されます。
くれぐれも落ちるナイフをつかまないようにしてください。