材料満載の週末
- UPDATE
- 2015.05.11
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材料満載の週末。
先ず金曜日に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が22万3000人増と市場予想をわずかに下回ったものの、目安となる20万人はクリアし、時給も前年同月比+2.2%と堅調な回復を示す結果となりました。しかし、一方でネガティブサプライズとなった3月分を8万5000人増に下方修正。
インパクトの面でも今回は前月分の下方修正が材料視されることになり、利上げ時期予想後ずれしています。
そして、土曜日中国で発表された4月CPIは+1.5%と市場予想+1.6%を下回り、デフレ圧力の高まりが確認されました。これを受け中国金融緩和が意識されることとなりましたが、中国人民銀行はすぐさま翌日曜日に利下げを決定。安定成長に向けた習近平指導部の決意を示しています。
欧州でギリギリの交渉が続くギリシャ債務問題は依然進展なし。本日ユーロ圏財務相会合が開かれますが、決着の見通しは立たず。ジョイブレ・ドイツ財務相はギリシャ破綻の可能性を警告するなど事態はより深刻化している模様。明日のIMFへの返済は何とか出来るとの事ですが、いつデフォルトが起きても不思議ではない状況となっています。
貴金属は米雇用統計を受け上昇しています。週末の材料が織り込まれればさらに動いてきそうですね。