本日バーナンキ講演 明日から激動の9月がスタート
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- 2012.08.31
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米新規失業保険申請件数が発表され、市場予想を上回る悪化を見せたことで、一時米追加緩和期待が高まりましたが、結局は本日のジャクソンホール・バーナンキFRB議長講演への警戒感からリスク回避の流れになりました。
特に目立った材料がない中での追加緩和期待の後退は、行き過ぎた期待感が修正されたものです。QE3に対して根拠の薄い強気が解消に向かったことで、本日のバーナンキ講演で失望を誘う結果となったとしても限定的な下落で済むのでしょうか?逆に追加緩和に肯定的な材料があれば下落分も巻き込んで大きな上昇となる可能性もあります。
一方、欧州ではスペイン・ラホイ首相が現段階での支援要請を否定。ECBの支援条件として、当該国からの支援要請が必要になっているため、これはバッドニュースです。
しかし、安易に支援を要請するわけにはいかないのもわかります。ECBからの支援を受け入れるには、非常に厳しい財政緊縮がセットになっています。ギリシャを見てもわかるように、支援を受け入れ緊縮財政を実施した後の国内経済は壊滅し、ただでさえ高い失業率がさらに高騰。成長戦略も描くことができず絶望的ともいえる状況に陥ることになります。
来週のECB会合に対しての市場の期待感は高いですが、現実は厳しい判断を迫られています。
激動の9月が明日からスタートです。