期待に答えたFOMC しかし貴金属は軟調
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- 2012.12.13
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注目のFOMCが終了。
発表内容は以下の通り。
① 年末に期限を迎えるツイストオペに替わり、月額450億ドルの国債を買い入れる。
② 失業率が6.5%に低下するまで事実上のゼロ金利政策を継続する。
①②の条件として向こう1-2年のインフレ見通しが2.5%を超えず、インフレが抑制している限り、低金利を継続する。
① に関しては事前予想通りでしたが、②の数値基準の導入は前例のない措置です。
市場の期待を裏切らない満額回答であり、実質のQE4ともいえる内容となりました。
このポジティブな内容を受け市場は急騰しましたが、持続性はなし。今回のFOMCは既にある程度織り込まれており、逆に材料出尽くし感から利益確定売りが進む展開。
また、財政の崖に対する交渉が難航しているが強く意識され、市場は金融緩和発表にもかかわらず軟調になりました。本日に入ってからも下げ止まらず、金は1700ドルを割り込んでいます。
一方、米追加緩和によりドル安が進行していますが、円安の流れは変わっていません。今のところドル建て貴金属の下落より円安の方が強く、国内貴金属価格は上昇を保っている状態であり、何とも説明しがたい相場となってきました。
しかし、今回のFOMCの内容は長期的に見れば上げ材料には違いなく、タイミングが来れば貴金属の大きな上昇材料となるでしょう。
年末にかけますます値動きは激しくなっていきそうです。