月替わり
- UPDATE
- 2015.12.01
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月が替わっても、今週のECB理事会と米雇用統計への警戒が続いています。
月末要因でのポジション整理により売られ過ぎていた貴金属が買い戻されました。
また、米国で発表されたシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったこともありドル高も一服。
3日のECB理事会では、何らかの追加緩和が発表されると思われますが、市場はドラキマジックに戦々恐々としています。
現実としては欧州の金利はすでにマイナス金利に陥っており、国債買い入れ拡大も問題山積み。また、ドイツをはじめとする緩和反対派の抵抗もあり、更なる緩和余地はほとんどないはずなのですが、ドラギECB総裁によるトリッキーな政策があるのではないかとの漠然とした期待感?が市場を支配しています。期待感がやや先走りしているような気もします。
その他ニュースとして、IMFは人民元を特別引き出し権通貨(SDR)に採用決定。
中国の悲願であった人民元の国際化がついに達成されました。これによってたちまち何かが変わるわけではありませんが、IMFのお墨付きにより人民元の信用が向上するのは間違いありません。AIIBしかり、ドル(米国)依存を脱し中国が影響力の増大に励むことで国際的なバランスに変化が出るのか注目です。