月をにらむ
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- 2013.08.27
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昨日は米国で7月耐久財受注が発表され、前月比7.3%減と昨年8月以来となる減少率となりました。連日となる米経済指標の低迷となり、9月の緩和縮小観測はさらに遠のきましたが、市場への影響は限定的。
市場が反応したのは米経済指標ではなく、中東情勢でした。
情勢が悪化するシリアで、化学兵器の使用が疑われるアサド政権に対し、米国が軍事介入するのではないかとの見方が強まったことで地政学的リスクから貴金属市場は上昇。金は1400ドル台で引けています。
貴金属にとって8月は急反発の月となりました。
9月に入れば欧米トレーダーが戦線復帰し、さらに注目材料が目白押し。
市場にとって目先の再注目課題は米国の緩和縮小開始時期。これについては9月緩和が流れたとしても、次のFOMCまで先延ばしされるだけの話。早めに決着をつけた方が市場にとって良いのではないかとも思えます。
そして、米国では債務上限問題もそろそろ俎上に上ってきました。昨日ルー米財務長官がリミットは10月半ばと発言。2011年の債務上限を巡る紛糾では米国は格下げされ、金の急騰材料となりました。今回はどこで折り合いをつけるのでしょうか?
欧州ではドイツ総選挙。ギリシャ救済に対するメルケル信任の意味合いもあります。仮にメルケルが倒れれば、ギリシャだけでなくEU自体の路線変更を迫られることとなり、欧州は大きな混乱を招くこととなるでしょう。
2013年秋も激動となりそうです。