昨年夏以来の1600ドル割れ
- UPDATE
- 2013.02.17
- GATEGORY
- OTHER
週末の貴金属相場は大幅下落。
切掛けは「米経済は回復しており世界経済の回復に寄与している」とのバーナンキFRB議長発言。この発言を裏付けるようにこの日発表されたNY連銀製造業景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数が大幅改善。米景気回復が確認されたことで追加緩和期待は大きく後退しました。
さらにジョージ・ソロス氏のファンドが昨年末に金資産を大量に売却したとの報が加わり、金は一時1600ドル台を割り込む急落となりました。
1月の急騰に対する調整が一気に進んだかのような動きです。金が1600ドル台を割ったのは昨夏以来。金を買う事の意味が再度問われているような展開です。
一方、貴金属を支えてきた為替はG20を終了して93.48円とまずまずの値位置。
G20は通貨の競争的な切り下げを回避し、競争力強化のために為替レートの目標を設けないとの声明を採択。
懸念されていた日本の名指し批判は回避されました。また、今後の金融緩和へのけん制もなく一安心。
貴金属が急落した状態で迎える来週は、中国勢が春節祭による大型連休から復帰。今の相場は値ごろ感があるでしょうから、どこまで買い上げていけるのか注目です。
そして米国の景気回復にスポットが当たっている状況ですが、そろそろ問題が再燃してきそうな欧州でイタリア総選挙が予定されています。
調整局面からの転換成るでしょうか?