早くも様子見
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- 2014.07.29
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FOMC、米GDP、米雇用統計という今週のビックイベントを控え、市場は早くも様子見ムード。貴金属市場も動意薄となっています。
イベントとは別に警戒が必要なのが地政学的リスク。特にウクライナ情勢とロシア。
昨日、欧米に足並みを合わせ日本もロシアへの追加制裁に加わりましたが、更なる制裁に向け協議が続いているようです。
そしてこのタイミングで石油会社ユコス解体による賠償を求めた裁判で、オランダにある常設仲裁裁判所はロシア政府に対し約500億ドルの支払いを命じました。裁判所は国際機関ですが、マレーシア機墜落で最大の死者を出したオランダに位置することで意図を感じざるを得ない状況。
これに対しロシアも何かしらの報復に出るでしょう。
事態は明らかに深刻化しています。
そしてアルゼンチンデフォルト問題の期限も明日30日まで。デフォルトの前科があり、経済規模の大きくないアルゼンチンでの出来事なので、影響は限定的との見方もありますが、現実としてデフォルトが起これば市場にも動揺は出るでしょう。
しかし、強欲な債務者を利するようなことになれば、既に整理に応じた人々に示しがつきません。今回の事が前例として残ることを考えれば、毅然とした対応を取ってほしいものです。