日銀サプライズの余波
- UPDATE
- 2014.11.04
- GATEGORY
- OTHER
黒田日銀によるサプライズ金融緩和により大いに揺れた市場。
日本は3連休明けになりますが、市場の様相が様変わりしました。
10/31 11/4 差
金 1198.6ドル→1169.8ドル -2.4%
プラチナ 1245.9ドル→1242.8ドル -0.25%
銀 16.42ドル→ 16.201ドル -1.33%
ドル円 109.21円→ 114.07円 +4.45%
追加緩和を終了し利上げが迫る米国に対し、追加緩和第二弾を発射した日本。鮮明に立場が分かれたことで、ドルINDEXが87を越える強いドル高。
ドル高に圧迫された貴金属は底割れ。金は当面底とされてきた1170ドルをあっさりと抜け、一時1160.5ドルまで下落し、4年3カ月ぶりとなる安値を付けました。さすがに1200ドルを割った水準では買い戻しもあり、何とか下げ止まっていますが、大きなサポートラインを割ったという事は重用。材料次第では1100ドルが意識されます。
表の通り、貴金属は全面安でしたが、それを円安のインパクトが上回り国内価格は上昇。買い増したい人にとってはストレスのたまる展開です。
さて、市場の動きはこれで留まらないでしょう。
今週は木曜日にはECB理事会。そして週末に米雇用統計が予定されています。
特にECB理事会は何らかの金融緩和が発表されるとの観測が強く要注意。ここで市場が納得する規模の緩和策を打ち出せなければ、欧州は市場の失望を買うでしょう。ドラギECBは緩和反対派のドイツを説得することが出来るでしょうか?