日銀と米GDPは失望の結果に
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- 2016.08.01
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金曜日に開催された日銀金融政策決定会合で、日銀は市場の声に応えるように追加緩和に踏み切りました。しかし、その内容はマネタリーベース増加ペースの現状維持とETFの買い入れ額を倍増させるというもの。市場はより踏み込んだ内容を求めていたため、結果として日銀の手詰まり感が再度意識され失望を誘うこととなりました。
そして、その後発表された第2四半期米GDPは+1.2%と市場予想+2.6%を大幅に下回る結果に。個人消費は堅調な数字だったものの、企業投資が足を引っ張ったようです。
弱い米GDPを受け年内利上げ観測は急速に後退。そして対照的に貴金属は急騰し、金は1350ドルまで上昇しました。
しかし、日銀への失望と米年内利上げ観測の後退で為替は円高。現在なんとか102円台で推移していますが、100円割れが現実味を帯びてきました。
安倍首相は8/3に内閣を改造し、併せて経済対策を発表するとのこと。ここで歯止めを掛けなければ、円は再び泥沼にはまりそうな状況です。