日米金融トップ発言もサプライズなし 期待は継続
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- 2012.08.20
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波乱が期待されていた米バーナンキFRB議長講演と日銀金融政策会合は、両者ともに追加金融緩和なし。
市場の失望を誘う可能性もありますが、初動はやや円高になったものの影響薄です。
背景には日米への根強い追加緩和期待があります。
米国は先日の弱い雇用統計を受け、ツイストオペの終了する6月にもQE3が発動されるのではないかとの見方が強く、日本も今回の会合は下慣らしであり、追加緩和発表の本命は次回27日の会合とされています。
この後も白川日銀総裁とバーナンキFRB議長の発言が予定されているので、早いタイミングでの発表もあり得ますが、日米の金融緩和が公表されるには今しばらく時間がかかるようです。
昨日発表された3月中国CPIは前年比+3.6%と市場予想を上回りました。しかし、政府目標の4%は未だ下回っており、中国が追加金融緩和に入るのに問題なし。さらに期待が高まっていますが、中国の金融緩和発表のタイミングはいつもサプライズで図りかねなす。思わぬタイミングで爆弾を落とされることを想定しておきましょう。
結局大きなニュースはなかったものの、日米中という主要国での金融緩和期待は膨らむ一方です。もはや世界経済は追加金融緩和という劇薬なくして成り立たないところまで来ています。市場の流れは非常に早く複雑であり、過大なリスクを持つのは禁物です。