日欧の政策会合を前に様子見
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- 2017.07.20
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オバマケア代替法案の決議見送りから、トランプ政権の政策実現力に懐疑的な見方が強まっています。
ロシアゲート疑惑も燻り続けており、米政局リスクを意識せざるを得ない状況ですが、市場の関心は本日のECB理事会へ向かっています。
6月にドラギECB総裁が出口戦略への転換を匂わせる発言をし、その後関係者が誤解であると打ち消したものの、欧州の景気回復を背景にドイツを筆頭とした金融引き締めを主張する勢力の勢いが増してきています。
米国と同様にインフレ率の低迷が懸念材料ではありますが、順調にいけば9月のECB理事会でテーパリングを発表するのではないかとの見方が大勢。そして9月にテーパリングを発表するならば今回の会合で地ならしを行う公算が高いと思われます。ただ、ドラギ&欧州はサプライズを常套手段としているフシもあり、市場との対話を米国ほど考慮しない傾向もあります。蓋を開けてみないとわからないのが欧州です。
ECB理事会に加え、本日は日銀金融政策決定会合も開催されます。欧米が出口戦略への転換を進める中、残される日本。それでも任期満了まで1年を切った黒田日銀総裁が総仕上げとしてそろそろ動き出すのではないかとの観測もあります。
市場は日欧の政策会合を前にして様子見。相場も一服状態です。