日本GDPとギリシャ問題
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- 2015.02.17
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昨日は米国がプレジデントデーで休場だったこともあり相場は小動き。
そんな中、日本で10~12月期GDP速報値が発表され、前期比+0.6%、年率換算+2.2%と増税後初のプラス成長。円安により輸出が+2.7%となったことが大きな要因ですが、個人消費は弱いままで、全体としても市場予想+3.6%から大きく乖離した低調な数字であり、成長軌道に乗ったとは言えません。それでも日本経済は緩やかに回復に向かっているとの見方から日経平均は上昇し1万8000円を回復。
今回のGDPを受け、本日から開催される日銀金融政策決定会合後の黒田総裁発言が注目されます。先週の報道された通り、金融緩和に否定的なスタンスが肯定されるのか?それとも報道内容を打消し更なる緩和を匂わせてくるのか?為替は大きく動くかもしれません。
一方、欧州で行われていたギリシャ債務問題を巡るユーロ圏財務相会合は物別れ。ギリシャは国際支援プログラムの6ヵ月延長を拒否。バルファキス財務相は一時的な停滞と楽観的なスタンスを変えていませんが、ユーロ側はギリシャは20日までにプログラムの延長申請を行う必要があり、それ以降は受け入れないと最終期限を設定。
ここまではギリシャの想定通りで、瀬戸際戦略により有利な条件を引き出すという事でしょう。そんなに事がうまく運ぶのでしょうか?追い詰められた末、危険な火遊びに手を出しているという印象です。