日本におけるインフレヘッジの重要性
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- 2012.12.18
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日本では自民党大勝によりプレッシャーを受けた日銀が、デフレ脱却へと向け物価目標を現状の1%から2%へと引き上げる方向で検討を始めるとのこと。
19・20日の日銀金融政策決定会合での金融緩和が確実視される中、更なる金融緩和に踏み込んでいく公算が大きくなっています。
こうなってくるときになるのが「インフレ」。円を大量に刷ることは、円の信頼を毀損することにも通じ、日本の債務問題も踏まえて強烈な円売りが到来する可能性もあります。現実的には現在の世界経済で一方的なインフレは考えにくいところですが、目標通りにインフレを収めることも至難の業です。日本におけるインフレヘッジの重要性が増しています。
米財政の崖については依然綱引き状態です。ただ、昨日発表されたNY連銀製造業景況指数が予想以上の悪化を見せており、米経済に対するテコ入れは必至です。財政の崖に対する不安感が市場に悪影響を与えていることは確実であり、それは両陣営も理解しているところです。富裕層の定義さえ合意すれば、案外早い決着もあり得るのではないでしょうか?
ドル建て貴金属価格はやや軟調ながらも動意が薄いです。既に欧米はクリスマス休暇に突入したかのような閑散とした市場ですが、逆に薄商いで値を飛ばす可能性もあります。そろそろ動きが出てもよさそうですが…。