方向感のない揉みあい
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- 2012.08.22
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昨日は欧州ではスペイン・ラホイ首相が追加緊縮策を発表。支援を受けるためには痛みを伴わなくてはならず、苦渋の決断。市場はこれを好感し、スペイン10年債利回りは7%を下回ってきました。
そして、米国では6月FOMC議事録が公開。
QE3に対する議論が行われ、今回は数人のメンバーが追加緩和策が必要であるとの見解を示していました。
ここからは言葉遊びのようなものですが、「数人」という表現は多数派ではないとの見方から、やや追加緩和は遠のいた感もありますが、状況に応じて発動するというスタンスの維持は確認できました。
何とも判断しがたい内容でしたので、市場の反応も限定的なものになりました。
貴金属相場は揉みあいの中、前日の下落とのバランスを取るように上昇しています。過度のQE3期待が後退した状態でこの値位置は悪くありません。急騰するだけの勢いはありませんが、底は固そうですね。
本日に入り、ブラジル・韓国と利下げが相次いでいますが、市場の反応は限定的。もはや利下げだけでは相場は動きがたいようです。しかし、資金をジャブジャブにしている副作用は近い将来必ず出てきます。その時こそ貴金属が輝くときでしょう。