方向性の定まらない市場
- UPDATE
- 2015.01.14
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方向性が定まらない市場となっています。
底が見えない原油は5年9カ月ぶりの安値となる44ドル前半まで下落。原油安から国際商品相場全体の先安観が強まり、それは各国のインフレ率低下を意識させました。インフレ率の低下は経済の低体温症を意味し、米国においては利上げの先送り観測、欧州では追加緩和期待が膨らむ結果となっています。
NYダウは一時300ドル近い上昇を見せたものの、先行きの不透明感から売られ、終わってみれば27ドルの下落。貴金属も同じく激しい値動きを見せたものの、結果的には上昇。但し、為替も117円台と円高に振れています。
貴金属と同じく安全資産となる米長期金利は1.8%まで低下。日本・ドイツ・スイスなどの経済大国も同様に異例の低水準が続いています。12月FOMC議事録では利上げに対する外部要因は問題ないとしていましたが、現状でも同じスタンスをとり続けることが出来るか疑問です。