方向性がない中、ドル&円高は進む
- UPDATE
- 2012.08.22
- GATEGORY
- OTHER
本日、日本は祝日でも世界は動いています。
先週末は上昇して引けていますが、結局貴金属はBOX相場の中での値動き。なかなか方向性が出ません。
週末に中国第2・四半期GDPが発表され、前年比+7.6%とほぼ市場予想通り。約3年振りの低水準となりましたが、中国の景気減速への極端な悲観論は後退。次なる金融緩和への期待も膨らんだことで市場は買い材料と判断しています。
また、米国では巨額損失で注目されるJPモルガンが第2・四半期決算を発表。デリバティブ取引の巨大損失で減益になったものの、堅調なモーゲージ業務が寄与して黒字を確保しました。懸念されていたJPモルガンが黒字決算になったことで米株式は上昇。
米中での好材料で市場はややリスク選好が高まっていますが、商品相場を抑えつけている原因であるドル高は解消されていません。ドルINDEXは83台にあり、ユーロの下落に伴い上昇が止まりません。
世界的な金融緩和の波が広がり、あふれ出した紙幣は本来商品市場にも流れ込むはずですが、ドル高という壁に阻まれていますね。米国がQE3という金融緩和を待機させているため、相対的にドルの価値が高まっています。これは日本にも同じことが言えます。
日米が金融緩和に動かなければ、他国の金融緩和に押されさらにドル&円は強くなるでしょう。そして通貨高により自国産業は深刻なダメージを受けます。
やったもの勝ちの通貨安戦争の中、日本は経済でも戦争放棄する考えなのでしょうか?