新たな流れ待ち
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- 2012.09.23
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8月末から続いた上昇は一服。次の流れ待ちの状態です。
QE3の発表以来、大きなニュースもなく価格調整中の市場ですが、貴金属市場は南アフリカ鉱山の労使交渉がまとまり供給不安が後退したプラチナ以外は堅調でした。
金・銀は上げ下げありながらも先週の終値とほぼ同じ水準です。
QE3だけでなく、欧州ではECBによる南欧債無制限買い入れ、日本でも日銀が追加緩和を決断しており、世界は前例のないほどのマネー過剰状態です。少なくともFOMCで発表された2015年までの異例の超金利政策の維持が終了するまでは長期的な意味での貴金属下落は考えられません。但し、短期的な値動きはこれからも激しさを増すと思われます。
マネーの過剰供給により市民が困るのはインフレ。今週の不可解な原油の下落は11月の米大統領選を意識した仕掛けとのうわさも出ています。
貴金属は市民生活にとってさほど大きな影響を与えるものではありませんが、過度の上昇は通貨に対する不信任の広がりを表すものです。当局としては適当なところで価格を留めておきたいところでしょう。今後も不可解な値動きはあるものと考えておいた方がよさそうです。