悲観の中にある商品市場
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- 2015.11.24
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米利上げを前にして、リーマンショック以来の下落をみせている商品市場。
貴金属だけではなく、原油・銅なども5年振りの安値水準。中国をはじめとした新興国が景気減速によって開発が滞り資源がダブつき、資源国は産出コスト割れでもキャッシュ確保のために産出を続ける負のスパイラル。サウジアラビアなどのリッチといわれていた石油産出国も現状の安値が続けば数年後には税制破たんも噂される事態となっています。
リーマンショック後には中国という救世主が存在しましたが、今回は救世主となり得る存在が見当たりません。いまは「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中に育つ」という言葉が希望ですね。
週末の市場では米経済指数の悪化が続きましたが、12月利上げ観測を崩すほどのインパクトはなし。ただ、今夜発表される米7-9月期GDP改定値は無視できません。予想は+2.1%と速報値+1.5%からの上方修正が期待されていますが、強気が支配する市場なので、逆目にでればそれなりの反応となるでしょう。順当に上方修正されれば貴金属は底抜け必至です。