悪材料重なる
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- 2015.09.29
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貴金属にとって悪いニュースが重なった日となりました。
まず目下の最重要課題である米利上げについて、ダドリーNY連銀総裁が言及。
年内の利上げを予想し、10月の決定もあり得るとしました。
先日のイエレンFRB議長に追随するような発言内容でしたが、ダドリーNY連銀総裁はもともとハト派であることが発言のインパクトを強めました。
また、年内利上げは覚悟している市場も、12月が本命であり10月はほとんど想定していないタイミングで動揺が広がり市場はリスクオフ。
欧州ではディーゼル不正に揺れるVW株が一段安。これに引っ張られるようにスイス資源商社グレンコアの株価が約30%の大暴落。裾野が広い自動車業界だけに影響が広がりを見せています。
そしてこのタイミングでサウジアラビアが原油安に伴う財政赤字穴埋めのため、最大700億ドルの資金を引き揚げると発表。
また、スイスでは貴金属市場での価格操作の疑いで複数の大手銀行に対する捜査を開始したとの報道。以前から疑惑があった部分ですが、こうなると貴金属から資金は逃避します。
悪材料が重なり、貴金属は大幅安。安全資産である金も一時1130ドルを割り込みました。
最も弱気商品であるプラチナは底抜け。現在911ドルと900ドル割れが現実味を帯びてきました。
貴金属全般で底を打った気配がありましたが、状況は一変し再び底値探りです。