往って来いの大反発
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- 2015.04.28
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デフォルト懸念が高まるギリシャが、債務交渉チームを再編してバルファキス財務相を事実上更迭しました。
遅々として進まない交渉の責任を取らせた形ですが、市場はこれを交渉進展に対するギリシャの軟化姿勢の表れとして好感。ユーロも素直に上昇しました。
米国ではFOMCを前に、29日に発表される米第1四半期GDPが+1.0%と下方修正されるとの見方が浮上し、ハト派的FOMC観測が高まったことでドルは下落。
ユーロ高ドル安ということで、前日急落していた貴金属は大幅反発し国内価格は往って来い、ドル建てでは急落前を越える上昇となりました。
前日の急落がテクニカル主導の不可解なものであった分、戻るのも早かったとも取れますが、レンジ内に戻ったにしろ大きな下髭を付けたことに意味があるでしょう。
大方の予想通りハト派的FOMCとなれば一段高も期待できる状況ですが、最近のイエレンFRB議長はバランスを重視しているのが気になります。市場が予想する利上げ時期が大きく後ずれしているようなら、バランスを取る為に修正を入れる可能性もなきにしもあらずです。