往って来い
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- 2013.02.28
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バーナンキFRB議長の議会証言を受け急騰していた貴金属ですが、結局は往って来いの相場となりました。
金は再び1600ドル割れし、バーナンキFRB議長が金融緩和継続を示唆した追い風に乗りきれない貴金属です。
昨日は選挙から不透明化が進むイタリアで国債入札が行われましたが、何とか無事消化。
米国では住宅指数が改善し、欧米の安心材料からリスク選好が高まり株は急騰。NYダウは大幅続伸し5年4か月ぶりの高値。史上最高値に肉薄する状況となっています。
単純に貴金属よりも現在パフォーマンスの良い株などに資金の移動を行っていることもあるのでしょうが、今回の貴金属に対するファンドの売り攻勢はしつこいですね。何とか値を崩そうと仕掛けてきています。GSなどは大きなトレンドの変化でという事で、金価格の見通しを後方修正していますが、依然アジアの現物買い意欲は衰えていません。
ファンド対現物買いという構図になれば、初動は流動性の高いファンドに軍配が上がります。しかしファンドのポジションは良くも悪くも動かしてナンボのものであり、状況次第では直ぐに買い方に回ることもありえます。中長期的には現物買い圧力がじりじりと効いてくるでしょう。
暫くは様子見が無難です。
そして、明日3月1日から米国で強制歳出削減が発動します。交渉は不調に終わった模様。現時点ではあまり重要視されていないようですが、この問題が相場に大きな影響を与えてくるかもしれません。