強弱別れた米経済指数 動き出した為替
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- 2015.08.06
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週末の米雇用統計の前哨戦となるADP米雇用統計が発表され、民間部門雇用者数は18万5000人増と市場予想21万5000人増を大きく下回る結果となりました。また、併せて6月分も23万7000人増から22万9000人増に下方修正されています。
本番である米雇用統計は22万3000人増が予想されていますが、先日の雇用指数の悪化も踏まえて、疑問符が付く米雇用情勢。米労働市場の動向は利上げに大きな影響を与える要因となるだけに、米雇用統計への注目がさらに高まります。
一方、ADP雇用統計が予想を下回ったのに対し、同日発表された米ISM非製造業指数は60.3と市場予想56.2を大きく上回る10年ぶりの高水準。
米経済指数は強弱別れましたが、前日に中立派であるロックハート・アトランタ地区連銀総裁が「大幅な悪化がない限り9月利上げを支持する」と発言していることもあり、9月利上げ観測は高止まりドル高。
ドル高に圧迫された貴金属は米雇用統計への警戒感もある中で小幅下落。
そしてこのところ動きの鈍かった為替が動き始め、黒田ラインとされていた125円台に回帰。125円台の防衛ラインを越えるようなら、一気に130円台も視野に入るでしょう。
まだまだ市場の揺れは収まりません。