強い米雇用統計で貴金属崩落
- UPDATE
- 2014.10.06
- GATEGORY
- OTHER
9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が24万8000人増と市場予想21万5000人を大幅に上回る改善。また、8月の非農業部門雇用者数も14万2000人増から18万人増に上方修正。
失業率も5.9%と約6年振りの数字まで低下。
賃金水準などアラを探せばありますが、全体としては着実な労働市場の回復ということに異論は出ないでしょう。
強い9月米雇用統計を受け、米利上げ前倒し観測はさらに加速。3月にも利上げに踏み切るのではないかとの見方も強まっています。
この結果は追いつめられていた貴金属に追い打ちをかけることとなり、金はついに1200ドル割れで1180ドル台へ。1179ドルという大底を試す展開ですが、もう一段の下落も想定されます。ただ、長期的に見れば底値で間違いないと思われます。
そして、既に雪崩のような売りに見まわれているプラチナも崩落が止まりません。現時点で1200ドルも割れこみ、ほぼ金と等価になっています。
株価が落ち込んでいる時ならわかりますが、米株価は依然高止まり。景気連動商品であるプラチナがここまで下落するいわれはありませんが、理屈でないのがプラチナ相場。
これだけ値動きが荒い時は、短期的な値動きではなく少し俯瞰で相場を見る必要がありますね。