強い米経済指標でも貴金属の下落は限定的
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- 2017.08.31
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昨日発表された米第2・四半期GDP確定値は+3.0%と、速報値+2.6%から上方修正。
また、同日発表された8月ADP雇用統計も23万7000人増と市場予想18万5000人増を大幅に上回る改善となりました。
強い米経済指標を背景に市場心理も改善し、軟調だったドルは反転上昇。しかし、ドル高でも米長期金利の動きは限定的で、調整局面でも貴金属は小幅下落にとどまっています。
これは地政学的リスクや米債務問題などリスク要因が山積していることもありますが、FRBが追加利上げに踏み切るかどうかは既に平時に戻っている雇用情勢ではなく、低迷するインフレ率に掛かってきていることもあるのでしょう。となると週末発表される米雇用統計の注目点も、雇用者数だけでなく平均賃金という事なりそうです。
北朝鮮情勢については9月9日の北朝鮮建国記念日に核実験の噂もあり、依然緊張は継続。挑発を続ける北朝鮮に対し、米国はさほど大きな反応はなし。トランプ大統領も遠方の北朝鮮問題より、足下で起こったハリケーン被害の対応に追われているようです。